首を抑える女性の画像

首の痛みと可動域制限(寝違え)に対して頸部刺鍼が著効した例

訴え

3日前より首が痛くて後ろに倒せない、放置しても症状が良くならないため来院

所見

  • 後屈時に痛みの発生する部位は右側頸部から肩甲骨上角付近にかけて
  • 左回旋〇 右回旋制限あり、後屈時と同様の痛みが出る
  • 伏臥位で頸部を触診すると、全体的緊張がみられるが、圧痛はそれほど強くない。筋緊張の左右差もさほど感じられない
  • 頸椎の前弯が少なくなっており、ストレートネック気味。
  • 慢性的に肩こり、頭痛、腰痛をもっている

鍼治療

右の肩甲挙筋の障害だと考えられるため、頸部への刺鍼を実施。肩こり、頭痛もあるため、頸部全体に刺鍼し、後頭下筋群にも刺鍼する。

棘突起の脇に刺鍼していくと、th7~th2くらいまではそれほど硬さがないが、th1付近から上位にかけて筋の硬さが顕著にみられる。

右の肩甲挙筋付着部付近へ刺鍼すると強い得気が側頸部に広がる。

頸部の後側に刺鍼すると深部に硬い組織が感じられる。おそらく頭半棘筋だと思われる。頭半棘筋は頭を後ろに引き寄せ固定する役割がある。そのためストレートネックで頭部が前に出ていると頭半棘筋に持続的に負荷がかかり、障害を引き起こしたと考えられる。

今回メインの症状は右側で、刺鍼時の得気も右側の方が断然強く出た。しかし、全体的な筋の硬さは左の方が強い為、日常的には左頸部に負荷がかかっていると思われる。日常的に起こる頭痛は主に左側に出るとのことで、この頭痛は左頸部の筋緊張が原因である可能性がある。左の後頭下筋群に刺鍼したところ、普段の頭痛の痛みが再現があった。

治療後

筋による締め付けも少なくスムーズに抜針できた。

起き上がり、可動域を確認するとほぼ正常に改善された。

考察

今回初診であったが、鍼治療受診経験者とのことで、リラックスして施術を受けていたため、最大限の効果が得られた。

深部の筋にかなりの硬さがあったため、首肩こり、頭痛の症状の改善のためには、更に3~5回程度の施術が必要と思われる。

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