ラーメン

北京堂とラーメン二郎

北京堂鍼灸松江の松本です。

今回は私の大好きなラーメン二郎と北京堂の共通点を書いていきます。念のためお断りしておきますと、北京堂とラーメン二郎さんには何のつながりもありません。

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ラーメン二郎は、山盛りの野菜、たっぷりの脂、濃い味のスープ、呪文のようなトッピングのオーダーで有名なラーメン店です。二郎はラーメンではなく、二郎という名の食べ物だと言われるくらいに個性のあるラーメンです。

そんなラーメン二郎と北京堂のコンセプトに通ずるようなものを感じたので、それを今回ご紹介します。


コスパがいい

ラーメン二郎

通常のラーメン屋と比較すると原価率がかなり高めの設定になっているようです。大量の野菜、でかいチャーシュー、濃いスープ、自家製麵を使用するこだわりの詰まったラーメンですが、値段は700円程度と通常のラーメン屋と同じくらいの価格帯です。二郎の小ラーメンの量を他のラーメン屋で食べようとしたら、1000円は軽く超えると思われます。

北京堂

大量に刺鍼、深刺し、他ではやらないような部位にも刺鍼、治療時間も長い。本店には全国から患者が集まり2か月先まで予約がいっぱい。しかし治療費は相場よりも安い。


提供する商品の個性が強く、万人受けしない

ラーメン二郎

ラーメン二郎は塩分強め、脂たっぷり、おまけに小でもデカ盛りなので、初めて食べた時においしいと感じる人の方が少ないと思われます。

しかしこの味、ボリューム感にハマってしまった人は、二郎以外のラーメンを食べても満足できない胃袋になってしまいます。

北京堂

現在、世間一般で認知されている鍼灸は、痛くないとか、リラックスできるとか、美容鍼でリフトアップやしわ取りだとかそんなイメージがあります。

北京堂ではそんなイメージとは程遠い治療を行っています。まず、結構痛いです。ただこの痛みは、刺すような鋭い痛みというより、締め付けられるような、重いような、強く指圧されているような感じの痛みです。

そして、びっくりするくらいの大量の鍼を刺します。

北京堂の治療の予備知識がなく来院された場合、かなり驚かれることでしょう。

他の鍼灸院では、健康増進のための鍼とかリラックスする鍼などもやっていたりしますが、北京堂では基本的にそのような施術を行いません。症状をとることに特化した治療を行うためです。

一度北京堂の鍼を受けて効果を実感した方は、なかなか他の治療法では満足できないと思われます。


オシャレじゃない(場合が多い)

ラーメン二郎

店舗によると思いますが、狭くて古い、むさ苦しい男がいっぱいいるみたいなイメージがあります。でもそれがまた良さでもあります。見てくれや、雰囲気よりも味に重点を置いていることがとても伝わってきます。逆にきれいでオシャレだったら二郎っぽくないですよね?

北京堂

これも店舗によりますが、師匠の浅野先生は、治療院を作る際に住居兼治療所としています。そのため、内装もほとんどそのままで、最低限の設備を整えて開業されています。

初めていらっしゃる方は家の中に治療所があるということで、驚かれるかと思います。

低価格で良質な治療を提供するために、一切の無駄を省いた治療所といった感じです。様々なサービス、いい立地、付加価値などは魅力的ですが、それらを提供するための費用は患者様よりいただく治療費に含まれています。北京堂では低価格で高品質の治療を提供することをコンセプトとしています。ですから学生からお年寄りまで、お金持ちも、そうでない方にもご利用いただける価格設定です。


回転率がいい。客数が多い。

ラーメン二郎

原価率を高めに設定して、手間暇もかけ、商品の魅力を他店より上げることにより、行列ができる。並んだお客を効率よくさばく、オペレーションとなっている。

北京堂

充実した治療内容、特色のある治療法により、患者数が増える。置鍼中に次の患者の刺鍼を行うことにより。より多くの患者の施術が可能になる。その結果、低価格で高品質の治療を提供できる。


各地にのれん分けした店舗や、商品の特徴を取り入れた店がある。

北京堂はラーメン二郎ほど店舗数や知名度はありませんが、東京の本店には毎日数人の見学者が常に入っています。新たな北京堂も少しずつ増えて行っていますし、北京堂の治療法を取り入れている治療院は、かなり増えているのではないかと思います。代表の浅野先生は日本の鍼灸治療のレベルを上げたいとおっしゃっています。そのため、実際の治療の様子も鍼灸師であればだれでも見学させてもらえますし、治療法についても何も隠さず全て教えてくれます。


好みをオーダーできる

ラーメン二郎

食券は麺の量とチャーシューの量により区別されています。ラーメンが提供される直前に、ニンニクを入れるかどうかを聞かれるので、この時に味の濃さ、野菜の量、脂の量を申告することにより自分の好みの二郎に仕上げてもらいます。

北京堂

どこに鍼を打ってもらいたいか、たくさん打ってもらいたいのか、少な目にしてもらいたいのかなどの希望は、時間内であればそれに応じることができます。

特に長く通われている方は、どのような響きがあるときに効果がよいかを体感されているので、特定の鍼の響きが出るように打ってほしいとオーダーされることもあります。


職人気質

ラーメン二郎

私がよく通っていたラーメン二郎は川崎店だったのですが、そちらの店舗では二人の方が調理をされていて、二人とも楽しそうに働いているのがとても印象的でした。

無駄のない動作でラーメンを仕上げていく動作はとても美しいです。ラーメンが提供されるまでの間、厨房を眺めているだけでも全く飽きません。行列に並び、席に着いて調理の様子を眺め、ひたすらラーメンを食べるという一連の流れがもはやエンターテイメントになっているように感じます。

商品価値を高め、それを維持し、お客様に喜んでもらうことを最優先にするような姿勢が働いている方からにじみ出ています。

北京堂

師匠の浅野先生がおっしゃていた言葉で印象的だったものがあります。

鍼治療で働けなかった人を働けるようにすることで、社会に貢献したい。

金持ちになりたかったら、この仕事はやめた方がいい。

師匠の言動や行動からこれらの発言は決して綺麗ごとではないと確信できます。師匠は弟子や見学者に技術を教えるのにお金を取ることは一切ありません。また、北京堂の屋号で開業する場合でものれん代なども一切取りません。北京堂以外の屋号で開業する場合でも、たくさんのアドバイスを頂けます。

弟子が開業しても、見学者に指導しても、浅野先生には金銭的なメリットは全くありません。では、これらの行動は浅野先生にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。

それは、浅野先生の知識、技術を多くの人に伝えることにより、病気で困っている人が減り、労働人口が増え、医療費も抑制され、社会に貢献することができるということなのではないかと思います。



行列に並び疲れて腰痛になったら、鍼治療に行きましょう

今回は北京堂で働く私の視点から北京堂とラーメン二郎に通ずるところを書いてみました。実は私だけでなく、患者さんの中にも北京堂とラーメン二郎が似ていると思われる方もいるそうです。

改めて考えてみると、両者とも提供する商品の価値が高いことはもちろんですが、理念であると、働く人の雰囲気などにも大きな魅力があるように思います。

ということで、ラーメン二郎の長い行列に並んで、腰が痛くなったら北京堂で治しましょう。

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