股関節、尻の痛みの鍼治療

腰臀部刺鍼画像

股関節、臀部(おしり)の痛みについて

腰痛の施術する場合、臀部、下肢の症状についても併せて確認します。下肢にしびれ、だるさ、痛みなどがある場合は、臀部への刺鍼が必要です。腰と臀部には密接な関係があるため、どちらか一方に症状がある場合、関連して症状が出る可能性が高いです。

腰痛を訴えられて来院した場合でも、実は臀部の痛みであったということがあります。解剖学的には腰骨のラインを境に足側がお尻、頭側が腰になるのですが、一般的にその辺一帯が腰であるという認識をされていることが多いです。そのため、口頭で症状を聞くだけでなく、痛む場所を自身で指し示してもらったり、こちらで触診しながら、どの筋に痛みがあるか正確に把握します。このように正しい治療部位を選択することが、効果的な治療を行うために必要です。

症状

臀部、股関節周囲の痛み

対象の筋肉

大腰筋、小殿筋、中殿筋、梨状筋等

臀部の痛みの鍼治療

写真の症例では臀部の筋の広範囲に緊張がみられるため、通常用いるよりも多くの鍼を刺鍼しています。臀部以外にも、右膝関節内側の痛みも併発しています。特に小殿筋、中殿筋の前部に緊張があり、臀部への刺鍼で膝周辺まで刺鍼の響きが到達します。

腰痛症の多くでは大転子周囲の筋に緊張がみられますが、自覚症状がないことも多く、刺鍼されて初めて筋肉の状態が悪いことに気が付く場合もあります。重症の場合、細い鍼で刺入することが容易でないため、太い鍼を用い、寛骨臼に向けて刺鍼します。小殿筋に異常がある場合、刺鍼した際に強い得気が股関節周辺から大腿に広がります。症状によっては足の先まで響きが生じます。小殿筋、中殿筋への刺鍼は大腿外側の痛みやだるさに対しても効果的です。

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