2020年1月 北京堂本店の施術見学 兄弟子の腰痛と肩痛を治療

二番煎じのコーヒー

北京堂綾瀬本店の年明け最初の営業は1月4日で、その日に見学に行ってまいりました。いつもは他の見学者もいるのですが、正月だったため私一人でした。途中からは北京堂鍼灸龍ヶ崎の影山先生も見学にいらっしゃいました。

綾瀬の治療院に着いて早々、師匠の浅野先生がコーヒーを淹れてくださいました。以前まではお茶を出してくれていたので、なぜコーヒーにしたのか聞くと、見学者でコーヒーを飲みたいといった人がいるから、コーヒーを用意したとのことです。

淹れてくださったコーヒーは個包装のドリップタイプのコーヒーだったのですが、一杯目のコーヒーを淹れ終わると、次のカップに一杯目で使用したコーヒーで二敗目を淹れ始めました。あのタイプのドリップコーヒーは、一杯毎に一つ使うのが当たり前に思っていたので驚きました。そして師匠は、さすがにあんたに二番煎じのコーヒー出すわけにはいかんでしょと言い、私に先に淹れたのコーヒーを差し出すのでした。

師匠は常識にとらわれない、普通の人とは全く違った価値観を持った人に見えます。会うたびに楽しい驚きがあります。

また廊下の片隅には箱に入ったお菓子が積み重ねられています。これは患者様や弟子が年末年始に持ってくるものだそうですが、師匠は甘いものはあまり食べないので、弟子に食べさせているようです。私も今回見学に行く際の手土産の一つにお菓子を入れてしまいましたので、次回は気を付けます。お菓子は値段も手ごろで、日持ちもするのでついつい選んでしまいます。師匠は、アマゾンギフト券なら子供のオムツを買うのに便利なのになぁと小声でつぶやいていました(笑)

進化し続ける師匠の治療

久しぶりに師匠の施術を見学して、鍼を刺すスピードがゆっくりになっているように感じました。師匠に確認してみると、ゆっくり刺入した方が結果が良い感じがするとおっしゃっていました。特に特殊鍼を使用するときは、できるだけ新しいものを使い、ゆっくり刺入すると、固まってしまった筋繊維を弾くことなくとらえることができるそうです。

ぎっくり腰の治療で使う9cmの鍼の種類も変更されていました。これまでは日本の鍼を使用してましたが、中国の鍼メーカーに特注したものに変更したそうです。松江の北京堂では日本製のものと中国製のものを症状などにより使い分けています。

師匠は昨年指を故障したため、鍼の打ち方を変えられました。それまでの鍼の打ち方がとても美しかったため、新たな打ち方は、以前のものと比較すると少しぎこちなく見えました。今回見学させていただいた、師匠の刺鍼動作は、前回よりも無駄のない正確な動作になっていました。

師匠からのお土産

今回の見学では、北京堂式鍼治療の技術的な変更や追加はありませんでした。なので師匠は、せっかく来たのにお土産(技術的知識的な)がなくて悪いねとおっしゃっていました。そして手ぶらで返すわけにはいかないと、これから出版予定の本の原稿のデータをCDで渡してくれました。太っ腹です。メールで送っていただくだけでもいいのに、わざわざCDに焼いてくれるところに師匠の愛情を感じます。

兄弟子の福山先生を治療

今回も帰省時にハッピー鍼灸院にお邪魔して、兄弟子の福山先生を治療してきました。師匠は弟子にあだ名をつけるのが好きなので、福山先生のことを「ハッピ」とよんでいましたが、私は尊敬の念を込めてハッピー先生とお呼びしています。

ハッピー先生は全身の筋肉が硬く、よくぎっくり腰になったり、肩が痛くなったりするそうです。自分で自分に鍼をするのは自傷行為みたいで嫌とのことで、他の北京堂に治療に行っています。今回はお尻から首まで特殊鍼で刺鍼しました。

鍼治療の様子

治療後はハッピー先生おすすめの、銀座のとんかつ屋さんへ。

観光の外国人のお客さんがとても多く、1時間くらい待ち入店しました。とてもおいしくいただきました。

先に入った外国の方はエビアレルギーのようで、エビを揚げたのと同じ油で調理しないでほしいと店員さんとやり取りしてましたが、要望は叶わなかったようで、食事せずに席を立たれました。寒空の下であれだけ待って、食べられないのはかわいそうですが、仕方ないですね。

会計後お店を出る際に、店主の方が外までお見送りしてくれたのが、印象的でした。美容院や洋服屋さんではよく見る光景ですが、銀座では食べ物屋さんにもそこまでの接客が求められるんですね。

2件目にバーに行ったのですが、そこは5階で、帰りにエレベーターが閉まるまでバーテンダーさんが見送ってくれました。バーなのでこれくらいはよくあることだと思います。エレベーターで降りる間、なにやら外がドタバタ騒がしい感じがします。1階に着くと先ほど見送ってくれたバーテンダーさんが、さわやかな笑顔でビルの外で待っていました。5階から全速力で降りてきてこのさわやかな笑顔とは。銀座の接客おそるべし。シュールすぎて失礼ながら思わず笑ってしまいました。

松江に来る前は東京で働いていましたが、銀座に行くことなんてありませんでしたので、面白い観光になりました。ハッピー先生ありがとうございました。

東京から島根に帰ってくると町の暗さに一瞬驚きましたが、なんだか暗い方が落ち着くような気もします。

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